「エクスプローラーからSharePointのファイルが開けない」「同期アイコンがぐるぐる回ったまま終わらない」——朝一番でそんな問い合わせが立て続けに来て、原因がつかめず焦った経験はありませんか。
実はSharePoint同期のトラブルでは、「同期している件数が多すぎる」ことが引き金になっているケースがあります。
この記事では、推奨件数の目安と、件数が多いときの現実的な対策を整理します。
この記事のポイント:
- SharePoint同期の推奨上限は合計30万件で、快適な利用には10万件以下が目安とされている
- 件数はPC上で同期する全ライブラリの合算で判定される
- 対策は「同期対象を減らす」が基本の考え方となる
SharePoint同期が重い・遅い原因は「件数の多さ」かも
SharePoint同期とは、OneDrive同期クライアントがOneDrive/SharePointのファイルをPCと自動同期する機能です。
同期はOneDrive同期クライアントが担っており、扱う件数が増えるほど変更の検知や処理に負荷がかかります。件数が多いと、次のような現象が起きやすくなります。
- 同期が終わらない、アイコンが回り続ける
- ファイルの反映が遅い、開くのに時間がかかる
- PC全体の動作が重くなる
推奨は何件? SharePoint同期の上限と目安
SharePoint同期の推奨について、Microsoftの公開ドキュメントを確認し、大事なポイントを整理しました。
推奨上限は30万件
Microsoftの公式情報では、最適なパフォーマンスを得るには同期している全ライブラリの合計で30万件以下の同期が推奨と記載されています(出典:Microsoft公式)。
30万件以上の同期も可能ではありますが、超えると不調が出やすくなる上限という位置づけです。
10万件を超えると同期に時間がかかる場合がある
一方で公式サポート記事では、10万件を超えると同期に長い時間がかかる可能性があると明記されています(出典:Microsoft公式)。

件数は“全ライブラリの合算”で見る
この上限はライブラリ単位ではなく、その端末で同期している全OneDrive/SharePointライブラリの合計に適用されます。個人で使用しているOneDriveのファイルも合算対象として含まれます。
ファイルだけでなくフォルダーもカウント対象
フォルダーの作成・削除・移動・名前変更も同期対象として処理されるため、フォルダー数が非常に多い環境では負荷が上がります。
件数を確認する方法
まずは自分のPCが今どれくらいの件数を同期しているかを把握しましょう。
特別なツールは不要で、エクスプローラーから確認できます。
- エクスプローラーで同期しているフォルダー(会社名や部署名のフォルダー)を右クリックし、「プロパティ」を開く
- 表示される「ファイル数」と「フォルダー数」が、そのライブラリの同期件数の目安となる

- 複数のライブラリと個人のOneDriveを同期している場合は、それぞれ確認して合算する
合計が10万件を大きく超えているようであれば、次の対策の検討をおすすめします。
同期件数が多いときの対策
「同期する対象そのものを減らす」ことが基本の戦略となります。
具体的には下記のような対策が有効です。
- SharePoint上の不要なファイル/古いバージョンを整理して総数を減らす
- 使っていないライブラリやフォルダーの同期を解除する
なお、同期や解除の手順については過去のコラム記事で解説をしています。
今後上限が100万件になるかも?
実は同期できる件数を最大100万件まで引き上げるアップデートが予定されているようです。
こちらが適用されれば、件数の上限そのものが広がるため、大量のファイルを扱う現場には朗報といえます。
ただし、現時点ではパブリックプレビュー(試験提供)の段階で、利用にはWindowsのバージョンやメモリなどの条件があります。気になる方は、下記の公式情報からご確認ください。
また、上記のアップデートは(記事執筆時点では)2026年12月ごろ一般公開予定とのことです。
同期のトラブルに悩んでいる方は、今後の展開に期待しつつチェックしておくとよさそうです。
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よくある質問(FAQ)
- QSharePoint同期は何件までが推奨なの?
- A
全ライブラリを合算して30万件が推奨上限で、安定して使うなら10万件以下が目安です。
PCで同期している全ライブラリの合計件数で計算する点にも気を付けましょう。
- Q自分が今何件同期しているかを確認するには?
- A
エクスプローラーで同期フォルダーを右クリックし、「プロパティ」を開くことでファイル数とフォルダー数が確認できます。複数のライブラリを同期している場合は、それぞれ確認して合算する必要があります。
- Q100万件まで同期できるプレビューは今すぐ使える?
- A
パブリックプレビューとして提供されており、要件を満たせば利用できます。一般提供は2026年12月ごろの予定です。
まとめ
- SharePoint同期不調の一因は「同期件数の多さ」である
- 推奨は合計30万件、快適に利用するなら10万件以下を目安にする
- 件数はプロパティで確認し全ライブラリを合算する
- 対策の基本は「同期対象を減らす」
SharePoint同期のトラブルは、原因を「件数」という切り口で見直すと解決の糸口がつかめます。
まずは端末で同期しているライブラリを確認し、不要な同期を解除するところから始めましょう。
参考情報
- OneDrive と SharePoint の制限事項と制約事項 | Microsoft Support
- SharePoint Online の同期の問題を解決する | Microsoft Support
- Microsoft 365 のロードマップ | Microsoft 365
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